平河町のオフィスビルの主な構造は鉄骨造ですが、床周りにはPC(Prefabricated Concrete)製品が使われています。現場で型枠を組んで打設するRCとは違い、PCは工場で製品として製造されたものを現場で据え付けます。今回は建物外周部に庇として飛び出すPC庇の製品検査につくばまで行ってきました。設計メーカーは日本カイザーさん、製造メーカーは旭ダンケさんです。
PCとRCの違いの一つは型枠。RCではベニヤ板を使うところが、PCは鋼製型枠といって鉄の型枠を使い、繰り返しの打設に耐えられるようになっています。
こちらは型枠に配筋、インサートなどを仕込んだ打設前の状態。
打設後の製品検査。金物は現場での取り付け時にクレーンに引っ掛けるためのもの。
鋼製型枠なので仕上がりが綺麗で、寸法の誤差もほとんどありませんでした。
実際に据え付けられるとこんな感じで下から見上げる視点がメイン。写真の右1/4しか外からは見えずに、あとは隠れてしまいます。キレイに打設されているのにちょっと勿体無い気もしますが。
大きな問題もなく製品検査は終了しました。
ちなみに工場に屋根はかかっていますが、当然、空調はかかっておらずファンが回っているだけ。工場で勤務のみなさん、暑い中ご苦労様です!
本橋
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