山口県 山口市
山口県立大学 4号館
June 2016
日本設計での担当作品(三木)
栄養学科旧校舎の老朽化に伴い、新校舎を建替え移転する計画。
計画敷地は山々に囲まれた狭隘で高低差のある土地で、約20年前にキャンパス用地としてひな壇造成されている。
そのような敷地条件に対し、建物ボリュームを構内道路の線形に合わせたリニアな形状とすることで、山並みに調和する柔らかな形態をもたせると同時に、キャンパスモールと呼ぶ外部空間を出来る限り広く確保している。
3階の廊下は、キャンパスモールを囲むギャラリーとして機能するようガラスのカーテンウォールとし、伸びやかな印象の外観を作りだした。
栄養学科は食物を扱う一方、動物飼育から微生物実験までの多様かつ、精度の高い計画を要求される施設である。そのためクリーン度やセキュリティー、動線などに制約があり、平面計画上それらの条件を3層構成として明確に区分した。
内部は機能を満たしつつ、学生と教員の交流スペースとなるラウンジを階段周りや廊下周りを取り込んで有機的に接続することで、開放性の高い空間を生みだしている。
用途:大学
建築面積:1,706m2
延床面積:4,474m2
規模:地上3階
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
photo:テクニ・スタッフ
参考:日本設計のサイトへ