EXEO

2021

​敷地 : 東京都渋谷区

プロデュース:INFOURS

基本設計・実施設計監修:MMAAA

実施設計・施工:タキズミ

写真:長谷川健太​

情報通信インフラを事業とするエクシオグループ本社ビルの1階エントランスの改修プロジェクト。渋谷駅南口に90年代に建てられた14階建のビルのエントランスは、東の接道と西の線路敷に対してガラスのファサードで面していて、東の2層分の吹き抜けはオーセンティックな本社ビルの有り様だ。ただし東側は高層ビルが建て込んでいるので午前中は日当たりが悪く、太陽が登ると外は明るいけれど内は暗い。夕方は線路敷越しに低くて強い西日が差し込んできて、吹き抜けが暗い。時間帯によって光溜まりのコントラストがとても強く、どの時間帯でもなんだか見通しの悪い室内環境であった。今回の改修に際して、石張りの床・壁には触れていない。従前の明度のコ ントラストを無くし、フラットな光環境とすることを意図した。吹き抜けを横断して800灯のペンダントライト@500をCH3100の高さに吊り下げ、床面を均一に照らしている。真ん中の柱には少し傾いた直径7mの白い人造大理石の円盤が貫入し、レフ板の様に全体に光を拡散する。この円盤は待合のベ ンチにもなるし、打合せテーブルにもなる。

結果として室内の分節が消え、外への見通しも獲得しておおらかなエントランス空間が実現している。物的な輪郭や表面はほとんど変更していないが、光環境を整えることで室内空間を統合し外部へと拡張することができてい る。